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クラシックとポピュラー演奏の違い

クラシックとポピュラーの違いは?

演奏上の大きな違いはクラシックは楽譜を読んで、それに忠実に弾く。ポピュラー(ジャズを含む)はコードネームを見て弾くです。

必要な能力が違う?

クラシックでは楽譜を読んでそれを忠実に弾く力。ポピュラーはコードネームを理解して、アレンジする能力。求められる能力が異なります。クラシックをバリバリ弾けても、コード譜を見て弾けない。コードで弾くのが得意でも、楽譜を読むことやクラシック的な演奏は苦手。なんてことは充分ありえます。

同じ曲でも譜面がこんなに違う

クラシック

【画像】クラシックでの譜例

ポピュラー

【画像】ポピュラーでの譜例

上がクラシックの譜面、下がポピュラーのコード譜です。ポピュラーではクラシックの左手の伴奏部分が省略されて、コードネームに置き換わってます。ポピュラーでは、コードネームを理解して左手の伴奏を弾いていきます。

ジャズになると...

ジャズでは各楽器のソロ部分で、コード進行にのっとって、両手ともアドリブで演奏をします。(右手のメロディ譜面もなくなって、コード進行だけの譜面に)

ポピュラー奏法でコード伴奏をつけるということ

コードは同じコードでも、何種類も押さえ方があります。リズムを含め、どうやって弾くかは演奏者にゆだねられます。下はCメジャーのコードの代表的な押さえ方の3つのパターンです。見た目は違いますが、使っている音はドミソ(CEG)とすべて同じです。

【画像】クラシックでの譜例

クラシックとポピュラーについての、初心者にとって大切な事実

教室は自分の演奏したいスタイルにあわせて選んだほうがよい

クラシックが得意な先生、ポピュラーが得意な先生、先生によって方針やスタイルが異なるので、自分のやりたいスタイルにあった先生に習うのがオススメです。

クラシックもポピュラーも基礎の基礎の部分は同じ

音名、英音名、音符の種類などを理解して、楽譜が読めるようになることは非常に大切です。譜読みが出来ず、基礎的な音楽用語が分からないまま、ポピュラー奏法の勉強を始めると、分からない言葉が多すぎて挫折する可能性がおおいにあります。

まずはドレミと音符から

初心者向けの導入教材で基礎の基礎を固めましょう。手前味噌ですが、ゲーム感覚で学べるピアノマーベルは導入教材にオススメです。

ピアノマーベルはクラシック?ポピュラーの教材?

ポピュラーに移行しやすいクラシックの教材です。

アメリカの教材なので、音名をドレミと英音名で学びます。コードの分析や、コードの転回形、音感トレーニング、伴奏づけ、移調曲などがカリキュラムに含まれており、ポピュラーに移行しやすい作りになっています。

【ピアノマーベルのマイナーコードとメジャーコードの練習曲の譜例】

【画像】マイナーコードとメジャーコード

ポピュラー奏法での演奏を目指す人へのピアノマーベル使用ガイド

あくまで、ポピュラーに移行しやすいメソッドであり、ポピュラー奏法のメソッドではありません。どこかでコード弾きの練習をはじめる必要があります。以下ではじめるタイミングの目安をご案内します。

コース1. 楽譜がある程度読めるようになり、コードの形に慣れてから

レベル2Eまで終了すると、両手で1オクターブずつの2オクターブ弾けるようになります。レベル3で長調、短調を演奏し、コードの形にも慣れていきます。基礎の基礎が身につくレベル3終了あたりで、せっかちな人はコード弾きの練習を考えはじめるひとつのタイミングとなりそうです。

コース2. せめてバイエルくらい弾けるようになってから

レベル4E終了でバイエル終了レベルです。広い音域での演奏、さまざまな調での演奏が出来るようになり、コードの転回も学びます。レベル5Aにコードに特化したレッスンがあるので、そこまで終えてから、一区切りとするとよいでしょう。

コース3. ソナチネくらいまで弾けるようになってから

レベル6E終了でソナチネ前半レベルです。レベル6ではバロック・古典派・ロマン派の名曲を演奏するので、クラシック的にもひとつの区切りの目安です。

時間のある人は広い音域での読譜力が充分につき、コードの分析のカリキュラムがあるレベル5A終了まで進めることをオススメします。もちろん、ソナチネレベルにあたる6Eまで終えるのはとても有意義なことです。可能であればそこまでいきましょう。

【画像】3和音の転回形

5Aのコードの分析の練習曲の例(教本にコードネームを書き込む)

まとめ

いかがでしたか?ピアノ初心者に少し分かりにくいポピュラーとクラシックの違い。理解した上で楽譜屋さんで楽譜や教本を見てみると面白いと思います。