ピアノの独学について
ピアノの独学は可能か?
前提としては、ピアノ教室に通うのがベストです。専門家に正しい方向に導いてもらうのが上達の早道です。フォームやタッチを見てもらい、自分では気づかない悪いクセを都度、指摘してもらえます。基本的に教室に通うことをオススメします。
とはいえ、様々な理由で通えない方もいらっしゃると思います。そんな方も悲観する必要はありません。コンテストへの出場やクラッシックピアニストは別ですが、世の中のピアニストにはピアノ教室に通わずに活動されている方も多くおられます。音楽は本来楽しむもの、本人のやる気と楽しみ方次第で独学は可能です。
ピアノの独学に大切な事
すぐにピアノを弾ける環境
ピアノを弾くのに時間や手間をかけずにすぐ弾ける環境を作る事は、続けることが大事なピアノ練習においてとても重要です。一手間があなたのモチベーションをさげ、あなたがピアノと向き合う時間を減らしてしまいます。
全身のストレッチと身体を温めて
ピアノに柔らかい表現を伝えるために全身のストレッチを行いましょう。また、手と腕が冷えていると指の動きが悪くなります。腱鞘炎などの怪我にも繋がる恐れがあるので、しっかりと手と腕を温めて練習中も身体を冷やさないことを心がけてください。
フォームの意識
ピアノの独学の一番のデメリットはフォームを指摘してくれる先生がいないことです。演奏に集中すると姿勢が崩れがちになり、よくないクセをつけてしまうことにもなります。いつでも基本のピアノの演奏姿勢とフォームを意識して練習していきましょう。
毎日ピアノに触れる
多くの現役ピアニストは仕事も含め1日4〜8時間は鍵盤に触れる生活をしています。どこを目指すかによって練習時間は異なりますが、プロの演奏者でも1日鍵盤に触っていないだけで指の動きが悪くなったと感じる方も多いので、できるだけ毎日ピアノとの時間を作ることをおすすめします。
初見楽譜を演奏する
特定の曲だけ指で覚えてしまっても、ピアノを演奏する楽しみは広がってきません。基本がわかってきたら、初見の楽譜を演奏する練習をしましょう。譜面を読み進めながら弾けるような、自分にとって簡単な楽譜を使って数をこなすやり方がおすすめです。
ピアノの先生に見てもらう
独学は可能とはいえ、ピアノの先生による客観的な指摘や指導はとても大切なことです。1ヶ月から2ヶ月に一度くらいはピアノの先生に指導してもらうことをおすすめします。
楽しむ
音楽を演奏する上で、演奏者が楽しんで演奏する事はとても大事です。なので日頃の練習からマイペースで音楽を楽しむことは実は大切なことです。うまくいかないときは違う曲を練習したり、演奏を聞きに行ったり、休むことも大切です。ストイックになりすぎずに自由にピアノと音楽を楽しみましょう。
続ける事
最終的に一番大切な事は続ける事だと思います。うまく弾くことができなかったり難関な壁にあたり、ピアノが楽しめなくなる時はくると思います。休んでもいい、でも諦めないでいること。ピアノはあなたの人生を素晴らしくします。何より大事なのは続けることです。
独学のための教材の選び方は?
先進的な教材の中から
教材はどんな分野であれ年々進化しています。バイエルなど古い教材は内容に偏りがあり、苦手意識を作る原因にもなります。先進的なピアノ教材を利用する事は音楽の理解を深め、上達の速度を早めます。
簡単な教材であること
簡単な教材でピアノの練習することでピアノの練習自体を習慣にしましょう。段階が細かく分かれていて、上達を実感しやすいものが良いでしょう。初心者の方は基本である楽譜の読み方から学び直すのが効果的です。
教本だけではなくアプリを利用する
ピアノを独学で学ぶ際に最も困難な事はモチベーションの維持だと思います。教本のみでの独学は自分で全て能動的に行動しなければならず、挫折してしまう方が多いです。アプリのインタラクティブな性質は、演奏だけに集中させてくれるので効率的に学ぶことができます。そして練習を楽しいと同時にやりがいのあるものにします。
ピアノマーベルはアメリカの50以上大学と教育機関で使用されているアプリケーションです。レッスンは細かいレベルに分けられ段階的に学べるようになっており、先生の代わりにリズムと音程の間違いをすぐに指摘してくれます。豊富な楽譜の中からレベルに合った初見テストを行うことで譜読みも早くなり、独学でもしっかりとピアノを習得することができます。
レベル1A
ピアノマーベルメソッドの一番最初のレッスンは「音符の種類」についてです。ピアノ初心者の方はここからスタートしましょう。
レベル1B
引き続き二番目のレッスン「指番号・ミドルCポジション・リピート記号・拍子」です。
まずは始めることが大切
興味のあるうちに始めるのがおすすめです。ピアノマーベルでの目安ですが、レベル4を終了する頃には楽譜が読めるようになっていますので、そのあたりを目標にまずは始めてみましょう。